この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
結婚せず独り暮らしをしていた方が被相続人の事案でしたが、生前の交流が全くなかったため、どのような財産を保有していたのかまったく見当がつかないということでした。誰が相続人なのかも不明で、どうしたらよいか分からずお困りでした。
解決への流れ
相続財産に関しては、被相続人の生前に送られてきていた郵便物を確認したり、23条照会を活用したりして、金融機関・証券会社・保険会社に相続財産の有無を問い合わせました。固定資産評価証明書や名寄帳を取り寄せて相続財産となる不動産の有無も調べました。その結果、約5000万円相当の相続財産の存在が判明しました。そこで、戸籍を取り寄せて確定した他の相続人に連絡を取り、事情を説明して話し合ったところ、遺産分割協議を成立させて解決することができました。
いわゆる独居老人が被相続人となった遺産分割の事案でした。相続時にどのような財産が存在するか分からない状態だったとしても、手掛かりをもとに財産を調査することはできます。弁護士であれば23条照会の方法で財産の有無を調査することもできます。この事例では相続財産の調査に成功し、良い解決に至ることができました。