この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
年配の方の中には、長男が全財産を相続するのが当然と考えておられる方がいます。あるいは、兄弟に渡す必要くらいはわかっていても、兄弟が亡くなっている際に、その子にまで渡す必要はないと考えている人がいます。母の相続財産を長男が全財産をとって渡してくれないとの相談が、次男の子からありました。次男はなくなっていました。
解決への流れ
不動産がありましたので、不動産と預貯金を合わせて清算。説得の上、長男から当該財産分を現金で譲ってもらい、解決しました。
今回のように、悪気がなく、昔からの慣習が正しいと信じきっている年配の方は、しばしばおられます。そのような場合、法律の規定と分けなければならないのだということ、分け方の配慮をすることで、大きな裁判にすることなく解決することがあります。相続については、こじれるとかなり長期化しますし、裁判費用で相続財産自体、食いつぶすことにもなりかねません。例の事案は、裁判にすることなく、半年でスムーズに解決できました。