この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
依頼者は大家業を営む方です。地方で、中古アパート一棟を購入したところ、購入してから2年で廊下などに雨水が浸入するようになったことから、売主にその損害の賠償を請求しました。ですが、購入から時間がたっていたことから、購入当時からの雨漏りを否定して当方の請求を拒否されました。
解決への流れ
売主との交渉が決裂したことから、損害賠償などを求めて提訴しました。漏水の専門家を探して実験を行ってもらうなどの作業を重ねて丁寧に立証を積み重ね、裁判所にもこちらに有利な心証を持ってもらい、売主側を説得して高額の和解金を得られる和解に結び付けることができました。
漏水の問題は、売買だけでなく注文住宅のような請負でもよくトラブルのもとになります。「建物のどこから浸入して、どこに流れ出たのか」といった漏水の経路もある程度立証しなければならないため、毎回、苦労することが多いです。しかし、漏水の問題は本当に所有者の方の悩みの種であり、丁寧に立証して依頼者様の満足できる結論に至ったときには、代理人としても大きな喜びを感じることができます。