この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
夫から離婚したいから出て行けと言われ、別居。今後の対応について相談するため来所し、離婚協議の代理人として受任。相手方が離婚調停を申し立てたため、調停で話をしたが、5か月後に不成立となった。その後、当方からは離婚を切り出さず、相手の動きを待っていたところ調停不成立から2か月後、相手方が代理人を付け、代理人から離婚協議に関する連絡があったため、代理人間で協議を開始した(代理人間協議開始から10か月で協議成立)。
解決への流れ
●離婚、親権、養育費の一括払い・解決金・財産分与等として約1300万円、年金分割。●解決までの期間は1年5か月。
① 離婚調停の際は、相手方に代理人が付いておらず、夫が自分の立場をわかっておらず、話が全くまとまりませんでした。② 夫が代理人を付けてからは、相手方は自らの立場を理解した上で離婚条件の提案を行ってきたため、離婚を前提に比較的スムーズに話が進んだと思います。当方としては、あくまで離婚を希望するのは相手方であること、相手方が不貞行為をしていたことなどの有利な事情をもとに主張し、強気に交渉を行いました。その結果、相手方の固有財産である資産についても財産分与に近い形で得るなど、有利に交渉を進められたものと思います。弁護士が代理人となることで、こちらに有利な要素を適切なタイミングで適切に使い、交渉を有利に進めることが可能となると思います。