この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
片側1車線の道路(アイスバーンの状態)において対向車両がスリップして依頼者の進行車線に進入。依頼者の車両は対向車両を回避しようと路側帯に停車したものの、よけきれず衝突した事故です。事故当日、画像撮影したものの、痛み止めを処方され、打撲と診断され帰らされた。翌日の朝左半身が痺れており、再度病院に行くも長時間待たされた結果、MRIにおいて「脳梗塞」と診断され、脳神経外科に搬送、入院されてからご相談を頂くようになりました。
解決への流れ
入院後しゃべりづらい、記憶力や注意力の減退という症状が現れ、退院後は買い物しても道がわからなくなるようになっていらっしゃいました。最終的に高次脳機能障害として後遺障害3級3号に認定され、配偶者は仕事を辞め、依頼者の介護に専念されるようになりました。本件事故の損害賠償請求のため、配偶者がご自分を保佐人候補者として保佐人選任請求を申し立てて、依頼者の保佐人となりました。その為、保佐人と相談しながら損害賠償請求の示談交渉を進めました。本件事故から約7年後に相手方保険会社と最終的に示談をまとめるまで、配偶者の方の保佐人選任申立、労災申請、自賠責被害者請求、後遺障害等級認定申請、相手方保険会社と時効完成猶予の合意書の締結、必要に応じた相手方保険会社に対する保険金からの内払請求など、ご依頼者様及び配偶者様とご依頼時から7年間伴走し続けた案件でした。
依頼者の方が重症の場合は特に、最終的に相手方から損害賠償金を受けるまで時間もかかり行うことも多いです。弁護士にご依頼いただくことで、その時々で必要な手続きを、忘れることなく、手間取ることなく進めていくことができます。ご家族の方も将来の不安等を和らげ、安心してご依頼者様の介護に専念できるなどのメリットがあります。