この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
Wさんのお父様は、晩年は老人ホームに入所していました。お父様は、長男であるWさんに遺産を相続させたいと考え、遺言書を作成しました。そして、お父様は高齢のため亡くなられました。Wさんは遺言書にしたがってお父様の遺産を相続しようとしたところ、他の相続人が、「お父様は認知症のため判断力を失っていた。だから遺言書は無効だ」と主張し、遺言無効確認訴訟を提起しました。
解決への流れ
訴訟を提起され困り果てたWさんは、当職に依頼しました。非常に厳しい戦いでした。訴訟では老人ホームの記録が証拠として提出されましたが、確かに、お父様が認知症だったと思われても仕方がない記載がありました。当初は、裁判官もWさんに不利であると考えていたようです。当職は、遺言書作成時にお父様と接した方々の証言を集め、かつ医師の協力を得たうえで、必死に闘いました。その結果、Wさんは完全勝訴し、遺言書は有効と認められました。Wさんはお父様の遺志を継いで、家を守っています。
厳しい戦いでした。当初、裁判官は遺言書が無効であると考えているような発言をしていました。しかしながら、奔走して多くの方の証言を集めた結果、劣勢を覆し完全勝訴しました。Wさんから、「裁判官の話を聞いたとき、負けてしまうと思いました。しかしながら、峯岸弁護士のお陰で、裁判官も考えが変わったようです。ありがとうございました」とお礼の言葉を頂きました。Wさんのために、最後まで諦めずに全力を尽くして本当に良かったです。