犯罪・刑事事件の解決事例
#任意整理

【時効援用】突然請求書が届くも、時効援用により支払を回避

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清野 龍作 弁護士が解決
所属事務所清野法律会計事務所
所在地鹿児島県 鹿児島市

この事例の依頼主

60代 男性

相談前の状況

依頼者は、知らない会社から約200万円の支払を求める請求書を受け取りました。請求書を受け取るとすぐに会社に電話をかけ、200万円も支払えないと担当者に伝えたところ、一部減額して分割払にするので、和解書が届いたらサインして送り返すよう言われました。依頼者は、減額されても支払えそうになかったため、私の所にご相談にいらっしゃいました。

解決への流れ

依頼者が持参した請求書を確認したところ、依頼者が20年以上前にした借金に関する債権を譲り受けた会社が、残元金30万円弱と170万円を超える遅延損害金の合計額として約200万円の支払を請求してきたものでした。私が依頼者から話を聞いたところ、20年以上返済をしておらず、その間、裁判を起こされたこと等もないということでした。時効を援用できる可能性があったため、直ちに会社に対して時効援用の通知書を送付しました。通知書が届いた後、私が会社に対して確認を取ったところ、既に時効として処理したとの回答でした。時効の援用に成功したことで、依頼者は一切返済をせずに済みました。

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清野 龍作 弁護士からのコメント

長年返済してこなかった借金については、時効を援用することで返済を回避できる場合があります。何年も請求されていなかったのに、ある日突然請求書が届いたというご相談を多くお受けしています。今回は時効の援用に成功しましたが、弁護士が時効援用の通知を行う前にご自身で会社に連絡をしてしまっていると、時効の援用ができなくなることもあります。請求書を受け取ったら、会社に連絡をする前に弁護士に相談するようにしてください。