この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
Iさんは、生活費不足から、クレジットカード会社2社から借入をはじめ、あっという間に借入額が200万円(A社150万円、B社50万円)まで増えてしまいました。借入が増えてからは、毎月借りたり返したりを繰り返していましたが、病気で収入が激減してしまい、A社への支払はできなくなり、B社への返済をのみを行うようになりました。しかし、勤務先の業績不振から、Iさんの収入はさらに減ってしまい、B社への支払もできなくなってしまったことから、その時点で当事務所に相談に来られました。
解決への流れ
Iさんから事情をお伺いしたところ、A社については、5年以上支払いがストップしていたため、消滅時効援用で借金がなくなる可能性があるとともに、20%を超える利率で借入をしていたことから過払金を回収できる可能性があることが判明しました。一方、B社はもともと利率が18%以下の利率であったため、過払金の発生は見込まれませんでしたが、弁護士が手続きをすることで将来の利息をカットして返済すれば十分に返済できる可能性があると判明しました。実際に手続きを始めると、A社からの借入の借入は0円となり、逆に10万円の過払金を回収することができました。B社からの借入は減りませんでしたが、月々1万円の50回払いで和解することができました。
平成20年頃より前から消費者金融やクレジットカード会社とキャッシング取引を行っていた方は、高い利率で取引をされている可能性があり、過払金が発生することがあります。また、借金は、5年以上支払いをストップしていると消滅時効で返済が不要になります。Iさんの借金は、消滅時効の援用と引き直し計算で大幅に減額になり(200万円→50万円)、また、過払金(10万円)を回収することで解決に至りました。借金返済が苦しくなってきた方は、弁護士に相談することで解決の糸口をつかめると思います。一度お気軽に相談ください。