この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
別居中であったものの,小学生の子どもがおり,離婚後の生活に対する不安が払しょくできずに,離婚を決心することができない状況でした。また,夫からは別居後の生活費を支払ってもらえず,離婚に向けて何から始めればよいのかというご相談でした。
解決への流れ
双方とも離婚するという考え自体は一致していましたが,子どもの親権や財産分与や慰謝料の問題等,離婚をするに当たっては解決しなければならない問題が多数あります。相談の冒頭では,これらの問題を本件事例に沿って整理した後,どのような問題について,どのような順番で解決しなければならないのかを明確にして,ご相談者様と共有しました。その後,今後離婚するに当たって問題となりうる法的問題をご説明して,ご相談者様の思いを実現するための手段を検討しました。夫に対してご相談者様の考えを伝えたものの,具体的な協議が進みませんでしたので,離婚調停を申し立てました。また,これと同時に,生活費(婚姻費用)の支払を求める調停を申し立てました。調停では,相談時に検討した事項に沿って,ご相談者様の考えを伝えたところ,早期に,ご依頼者様のご希望に沿った形で調停が成立しました。
離婚に向けた交渉を行うに当たっては,まずは別居後の当面の生活を安定させる必要があります。そのためには,双方の収入を基礎としつつも,個別具体的な事情を加味した婚姻費用の支払を請求する必要があります。また,離婚するに当たって解決すべき問題は多岐にわたり,住宅ローンの処理など夫婦以外の第三者が関係する場面もあります。さらに,離婚後の生活については,各種福祉制度の利用も視野に入れた上で,具体的な生活をイメージすることも重要になります。法的な問題はもとより,各種福祉制度の利用を視野に入れたライフプランをご提案することができる点が強みと考えています。